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高島ってどんなところ?

 高島地区は、長崎港から南西約14.5km離れた高島をはじめ、飛島、中ノ島、端島の4つの島からなり、面積は全島合わせて1.34㎢の海に囲まれた自然豊かな地区です。
 1948年(昭和23年)に町制を施行し、1955年(昭和30年)に高浜村端島と合併、2005年(平成17年)に長崎市と合併しました。
 かつて、高島地区は炭鉱で栄えた町でした。日本の近代化を支えた高島炭坑と端島炭坑は、明治、大正、昭和と最先端の設備を導入することで出炭量を増やし、石炭採掘最盛期には高島と端島を合わせて21,965人が住む人口密度日本一の町でした。
 しかし、1960年以降は、世界のエネルギーの主役が石炭から石油に代わり、1974年(昭和49年)に端島炭坑が閉山、高島炭坑も1986年(昭和61年)に閉山しました。

 

 現在、唯一の有人島である高島は、美しい海を活かし、本格的な釣りが体験できる飛島磯釣り公園、快適な海水浴が楽しめる高島海水浴場、台座付きテントを備えた高島ふれあいキャンプ場などが整備され、気軽にリゾート気分が味わえる島として、また、世界文化遺産がある島として多くの方々に認知されてきています。
 飛島磯釣り公園は四方を好漁場に囲まれ、釣れる魚種も豊富なため一年を通じて大勢の釣り客が訪れるスポットとして人気を博しています。また、環境省の「日本の水浴場88選」に選ばれた高島海水浴場は、シュノーケリングを楽しむことができる透明度の高いビーチで、県内外から多くの方々が訪れています。

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知れば知るほどワクワクする!高島の魅力

 2015年(平成27年)、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として高島炭坑と端島炭坑が世界文化遺産に登録されました。
 高島島内には、日本で初めて蒸気機関が導入された北渓井坑跡をはじめとする高島炭坑の往時を偲ばせる遺構が点在しており 、これらの炭坑の歴史は、高島港ターミナル近くの高島石炭資料館で分かりやすく学ぶことができます。
 また、高島の南西沖約2.5kmに浮かぶ端島(通称:軍艦島)は、2009年(平成21年)に一般の方の上陸が可能となり、現在では多くの方が上陸ツアーに参加して軍艦島を訪れています。

 

 高島は気軽に南国リゾート気分が味わえる島としても広く知られています。
 特に高島海水浴場は、環境省選定の日本の海水浴場88選にも選ばれており、親水護岸やウッドデッキ、休憩所が整備され、快適な環境での海水浴が楽しめます。
 さらに、海水浴場のエリア内に珊瑚礁が群生しており、本格的な装備やライセンスが不要のシュノーケリングで気軽に珊瑚礁を観ることができる大変めずらしい海水浴場です。
 夏の海水浴シーズンには各種イベントも開催され、連日多くの海水浴客で賑わいます。

 

 もちろん、高島は美味しいものもあります。
 「たかしまフルーティトマト」が人気で、肥料や水を最小限にとどめ、厳しい環境でトマト本来の甘さや栄養を引き出す栽培方法で愛情と手間を惜しみなくかけられて育ったトマトはとびっきりの美味しさです。

北渓井坑跡

北渓井坑跡

高島海水浴場

高島海水浴場

高島の珊瑚礁

高島の珊瑚礁

 

 

高島の歴史年表

文治元年(1185年) 平家の落武者が住みついたのが始まりといわれる。
元禄8年(1695年) 「五平太」という人物が石炭を発見。
宝永7年(1710年)頃 深堀氏の力を借りて高島での炭鉱が事業化。
慶応4年(1868年) トーマス・ブレーク・グラバーと佐賀藩の合弁により高島炭坑が本格的に稼働。深さ約43メートルの竪坑を掘り、蒸気機関を用いて石炭を採掘した。この竪坑は「北渓井坑(ほっけいせいこう)」と呼ばれ、日本で最初の洋式竪坑だった。
明治14年(1881年) 高島炭坑が岩崎彌太郎に譲渡され、三菱の経営による操業が始まる。
昭和41年(1966年) 高島炭坑が年間153万 9500トンの最高出炭量を記録。
昭和49年(1974年) 端島炭坑閉山。端島は無人島に。
昭和61年(1986年) 高島炭坑閉山。
平成9年(1997年) 「飛島磯釣り公園」、「人工海水浴場」がオープン。
平成11年(1999年) 「ふれあいキャンプ場」が海水浴場に隣接してオープン。
平成15年(2003年) 「高島町いやしの湯」、「高島ふれあい多目的運動公園」がオープン
平成17年(2005年) 近隣5町とともに長崎市に編入合併。
平成21年(2009年) 「九州・山口の近代化産業遺産群」として位置付けられた端島(軍艦島)は、世界文化遺産暫定リストに掲載されるとともに軍艦島への上陸が可能に。
平成25年(2013年) 高島炭坑(北渓井坑)と端島炭坑(軍艦島)を構成資産に含む「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が世界文化遺産へ推薦。
平成27年(2015年) 高島炭坑(北渓井坑)と端島炭坑(軍艦島)を構成資産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産に認定。
令和6年(2024年) 令和5年(2023年)から長崎大学などが取り組んでいる、水産業養殖DXの推進により若者が集まり活気づく海と生きる地域社会の実現を目指す産学官連携プロジェクトを実施するため、「長崎大学 高島水産研究所」が設置される。
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